人工知能

NHKの番組で、将棋の羽生さんをメインに、人工知能について紹介するものがありました。

人工知能技術の向上は驚くべきもので、

まさに人間のように、かつ、人間をはるかに上回る速度で成長し続けます。

ブロック崩しでは試行錯誤を重ねて高度な技を自ら編み出し、

囲碁においては独創的な手を連発して韓国の天才棋士を打ち負かす。

情緒面でも思いやりの心を学び、人工知能に恋をして結婚しても良いという人までいる。

 

一方、人工知能の恐ろしいところは、「人間に関心がない」ことだという。

与えられた命令、たとえば「ペーパークリップの生産を最大にせよ」に対して、

あらゆる資源、手段を生産に投入してしまう。

その結果、人類や地球環境がどうなろうが一顧だにしない。

人工知能は、人類滅亡の原因のひとつに挙げられているそうです。

 

とすれば、問題は、「何を命令として与えるか」ということなのでしょうね。

これは「僕は何のために生きるべきか」と悩むのに似ている気がします。

「すべての人を幸せにせよ」としたらどうなるでしょう。

もしかすると、昔のオウム真理教のように、すべての人をポアしよう、となるかも知れませんね。

あな怖ろしや(^^;)

 

話は変わりますが、資本主義。

資本主義の至上命題は「利益を最大化せよ」です。

このシステムが、人を幸せにしないのは、その命題からして当然のことです。

 

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憲法を守ること

 

平成28年4月26日午後2時、東京地方裁判所に「安保法制が憲法違反であることを求める訴訟」が提起されました。

いよいよ、安保法制が憲法に反するかどうか、司法の判断が求められることになります。

 

憲法は、権力者の暴走をしばる鎖です。

権力者は、憲法を守らなくてはなりません。

憲法の鎖が破られたとき、権力を抑え込むのは、別の権力です。

 

三権分立制の下では、①立法権②行政権③司法権の三つの権力が

互いに抑えつけることになっています。

 

ところが現在、立法権と行政権が一体となって憲法を破りました。

そこで、今回、司法に助けを求めたというわけです。

 

私は、この動きを応援していきたいと思います。

詳しくお知りになりたい方は、

「安保法制違憲訴訟の会」のホームページ<http://anpoiken.jp>をご覧ください。

 

委員会

本日付で私、奈良弁護士会の①刑事弁護委員会②子どもの権利委員会③司法制度委員会④司法問題委員会⑤住宅紛争審査会運営委員会⑥高齢者・障害者支援センター運営委員会⑦特定秘密保護法対策本部の各メンバーに委嘱されました。

今年も頑張ります。

とはいえ、このすべてに出席するのは至難の業、というか不可能ですすみません。

通常の業務をこなしながら、委員会に出席されている先生方は、本当に尊敬してしまいます。

委員会活動は、私のように一人で独立開業している弁護士にとっては、他の先生方の知見に接することができる貴重な場であります。

また、委員会活動を通じて、弁護士以外の方々と接する機会も多くあり、とても有益です。

ほんとうは、もっと委員会活動に力を注ぎたいのですけど、なかなかです(^^;)

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平成28年 年頭のご挨拶

明けましておめでとうございます。

今年も今日から志事始めです。

皆様にとって素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。

 

昨年は、権力者の横暴が目に余ることがありました。

違憲である安保法制は無効ですので、廃止を求めていかなくてはなりません。

 

そして、表現の自由が危機に瀕しています。

表現の自由は、憲法第21条で保障されていますが、

民主制の過程をなすとても大切な権利です。

その反面、とても傷つきやすく、表現の自由が奪われてしまうと、

その回復はとても難しいといわれています。

 

表現の自由は、誰でも持っていますが、その大きな担い手はマスコミです。

ところが、テレビ局や大手新聞社はいずれも政権に牛耳られてしまっているかのようです。

放送法の間違った解釈で、権力者はマスコミを萎縮させています。

大手マスコミの中にも、心あるジャーナリストがいるはずです。

マスコミを批判し、かつ勇気づけることができるのは

私たち一人ひとりの市民です。

世論が後押しすれば、マスコミも再び政権批判をするようになるかもしれません。

 

誰にとっても暮らしやすく、明るく穏やかな社会をつくっていきたいものです。

そのための法であり、そのための正義なのだと思います。

 

 

 

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歳月人を待たず

早いもので10月も半ばです。

時の経つのの早いのには驚かされてばかりです。

年を取ると時間の経つのが早く感じられるのは、体内時計の進み方が遅くなるからだとのことですが、

ああそうですか私が遅いんですかそりゃすみませんねと言いたくなります(-_-;)


というわけで、目の前の仕事をこなすのが精いっぱいでいる間に、

世の中はビュンビュンと変わっていってしまいます。

自衛隊は海外で駆け付け警護?

原発は再稼働?

TPPは大筋合意?

マイナンバー制度で預金を監視?


・・・いつのまにか権力者のやりたい放題じゃあねぇか!

というわけで皆様、

日常生活は大変だと思いますが(あるいは僕だけでしょうか?)、

無関心になっては権力者の思う壺。

ダメなものはダメなんだと言い続けなければなりません。


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調停委員には多くの弁護士が就任していますが、弁護士であっても日本国籍がないという理由で調停委員になることを拒絶されるという現実があります。
調停委員になるためには日本国籍が必要であるなどという法律はありませんし、実際に調停委員としてのお仕事で日本国籍が必要とされる場面も全くありません。