想像力の貧困

一昨日、6月23日は沖縄慰霊の日でした。

本日の朝日新聞「天声人語」欄は、西野防人さんの次の和歌を紹介していました。

「六二三、八六八九八一五、五三に繫げ我ら今生く」

この623という数字は、沖縄での戦闘終結の日、なのですね。

私たちは、沖縄のことを忘れがちです。

沖縄を米国に差し出して、本土が助かっている、という見方もできます。


さらに考えれば、私たちが忘れがちなのは、沖縄のことだけではありません。

福島のこと、犯罪被害に苦しむ人、貧困に苦しむ人、いじめや虐待に苦しんでいる子どもたち・・・。

さらに世界に目を向ければ、胸が塞がれるばかりです。


もちろん、すべての苦しみに思いを致していたら、生きていけません。

ですが、少しでも、想像してみることが大事なのだと思います。


私たちは、身の回りのことしか実際には感じられません。

日常にあくせくして毎日生きています。

ただ、少し想像することで、心のありようが、変わるのではないかと思うのです。